眼医器協ニュースVol.90
国内展示会報告
展示委員会 委員
日本アルコン㈱ 船木 建彦
学 会 長 |
鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 先進治療科学専攻 |
学 会 場 | 福岡国際会議場 |
展 示 会 場 | 同上 |
学会開催期間 |
11月27日(金)~29日(日)(リアル&ライブ配信のハイブリッド型式) 12月14日(月)~28日(月)(オンデマンド配信) |
展示開催期間 | 2020年11 月27 日(金) ~ 29 日(日) |
出 展 社 数 | 36社 97小間 |
学会登録者数 | 2,100人超 |
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、春より多くの学会がWeb開催や延期・中止となる中、第59回日本網膜硝子体学会総会は、眼科の大規模な学会としては、コロナ感染症発生以来、初めての現地開催を含めたハイブリッド方式(通常開催と Live 配信)にて11月27日~29日の3日間、福岡国際会議場にて開催されました。
例年の来場者数と比べると、大きく減少はいたしましたが、現地会場には、コロナ禍にも関わらず400名を超える参加者が来場され、総会は無事閉幕いたしました。また、Webによるオンデマンド開催も12月14日~28日の間、実施され、学会登録者に関しては、最終的には2,100名を超えたと伺っております。
本学会開催の2,3週間前頃から、コロナの第3波が到来し、全国的にコロナの感染者数が日に日に増加いたしました。このような状況での開催に際し、学会本部からの要請を受け、学会参加者及び出展企業の皆様の安全確保を第一に考慮し、参加者全ての皆様に対し、福岡国際会議場の入館時に「健康状態申告書」の提出、及び新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) 登録の確認を実施いたしました。
また、協会としても下記の通り様々なコロナ感染症防止対策を出展企業の皆様に要請させていただきました。
- ブース説明員の人数制限
- 器械展示会場への入退場を一方向に規制(入口:中央1か所、出口:両サイド2か所)
- ブース説明員のマスク着用義務
- 展示器械の使用前後のアルコール消毒の徹底
- サンプル、ギミックの配布禁止
- 出展者同士の通路での不必要な会話の禁止
- おもてなしコーナーでのドリンク提供方法をマスク、手袋をした専任スタッフによる飛沫拡散防止用アクリル板越しの手渡し方法へ変更
- 休憩コーナーの椅子、テーブルの定期的な消毒
- 器械展示会場内3か所に亜塩素酸水希釈液を気化発生させるPALTEK社製 Devirus AC を配置し、会場奥中央でデモ、説明を依頼
協会、出展企業共に初めての経験であり、感染対策について学会事務局との連絡を直前まで取りあっていたため、 開催間際でのご案内となったこともあり、出展企業の皆様におかれましても対応に苦慮された点も多々あったかと存じます。しかしながら出展企業各社が感染対策の主旨を理解いただき、しっかりと対応していただいたことで、大きな問題もなく併設器械展示会を無事終了することができました。
あらためまして学会長を務められました坂本先生のリアル開催に向けてのご英断、並びに感染対策の徹底指示に対し感謝申し上げると共に、確実に感染対策を実行していただいた出展企業の皆様にも厚く御礼申し上げる次第です。
現時点では新型コロナウイルス感染症の収束が見えない状況ではありますが、今回の感染予防対策が来年以降のWithコロナ時代の併設器機展示の一つの指針になるものと思われます。今回の経験を踏まえ、出展企業の皆様に安全で実りある展示会が実施できる様、展示委員会一同より一層努力してまいる所存です。今後とも変わらぬご支援、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。