眼医器協ニュースVol.85
会員紹介ページ「窓」
参天製薬は、眼科に特化したスペシャリティ・カンパニーとして、医療用・一般用の医薬品や、医療機器の研究、開発、販売・マーケティング活動を行っています。世界約60を超える国・地域で製品を販売しており、国内の医療用眼科薬市場においてはNo.1のシェアを有しています。1890年の創業以来、創造と革新を通じて、成長を遂げてきました。
当社は、2020年までのビジョンとして「世界で存在感のあるスペシャリティ・カンパニー」の実現を掲げ、眼科医療の現場のニーズに寄り添った製品・サービスの提供を通じて、世界の患者さんのQOL向上に貢献していきたいと考えています。眼科領域においては、高齢化の進展や、新たな診断・治療技術の出現に伴い、世界的な患者数の増加が見込まれる一方で、治療が未充足な領域も存在します。当社は、治療が世界的に十分とはいえない「角結膜疾患領域」、失明に至る可能性がある「緑内障領域」および「網膜・ぶどう膜疾患領域」を中心に研究開発を進めており、緑内障領域においては、インプラント手術に用いるデバイスなどの新たな治療オプションの開発や、疾患啓発、患者さんの治療継続の支援活動などにも取り組んでいます。
日本事業においては、医療用医薬品、一般用医薬品、医療機器の3事業を展開し、130年近くにわたり培ってきた圧倒的なプレゼンスを有しています。2020年までの中期経営計画「MTP2020」では、これまでの戦略をさらに進化させ、3事業それぞれの強みを最大限に生かして、「眼科のソリューションプロバイダーへの変革」を推進し、市場創造と新たなニーズへの対応に注力していきます。
医療機器事業では、白内障手術領域における眼内レンズに特化して展開しています。当社は高屈折率の新しい素材を光学部に用いたフォールダブル眼内レンズ「エタニティー」シリーズを2008年から販売しており、より自然な見え方が期待できる「エタニティー ナチュラル」、製品形状に工夫を施した「エタニティー ナチュラル ユニ」に加え、2017年4月からレンズのデザインを進化させた「エタニティー ナチュラル ユニアール」を販売しています。透明性に優れた高品質なレンズをコンセプトとする「エタニティー」シリーズの浸透に加え、新製品の開発、医薬事業との連携による体制の強化を通じて、眼科の手術領域におけるさらなる貢献を目指します。