眼医器協ニュースVol.85
学会を終えて
千葉大学大学院医学研究院 眼科学
助教授 横内裕敬
第72回日本臨床眼科学会(学会長山本修一教授)が東京国際フォーラムで、平成30年10月11日から4日間開催されました。テーマは「見えるを守る」。近年臨眼は参加者が増加しており、本会場と地下通路でつながれているJPタワーホール&カンファレンスにも会場を設置しました。プログラムは高齢社会における眼疾患の話題(予防・早期発見・早期治療)を盛り込んだシンポジウムとなりました。
学術展示はEポスター形式にし、事前にキオスク(閲覧)コーナーを併設機器展示会場やJPタワーホールにも設置しどこでも確認できるようにしました。発表は大スクリーンによるショートトーク形式+質疑応答、マルチスクリーン7面とマルチチャンネルレシーバーにより発表者から離れていてもクリアなプレゼンテーションが聞けるようにしたため、後ろの方でも発表者の声がクリアに聞こえ参加者には好評でした。(あまりにもクリアすぎて裏方の話声まで聞こえてしまいましたが、、、(笑))
器械展示コーナーは、毎年ここぞとばかりに各社が最新機器を展示しており、大変な賑わいを示しておりました。この中で、とくに賑わっていたのが、NIDEK社と日本アルコンのブースでした。NIDEK社のゴニオスコープ(GS-1)は、なんと!隅角が360度にわたって直接カラー撮影できる画期的な器械でした。隅角を可視化できるため緑内障の診断だけでなく、若い先生の教育にも使用できるため大学病院の先生方に好評をいただいておりました。また日本アルコンの自動プリロード眼内レンズデリバリーシステムを用いたAutonoMeでは、新素材アクリル眼内レンズ/Clareonが搭載されており、驚くべきことに炭酸ガスの効果でボタンを押すだけで自動的にIOLが出てくるというこれもまた画期的なものでした。
リフレッシュコーナーは、参加者同士の重要な交流の場でもあり、毎年各地の厳選された名産が並んでいます。今回は千葉の名産であるピーナッツ・落花生を使用したお菓子にこだわってみました。国内の落花生流通量は約1割程度となっていて、そのうち約8割が千葉県で生産されています。
今回の厳選お菓子は、
- ピーナッツ最中―風味豊かなピーナッツの甘煮が煉り込まれた餡を落花生の形の最中種に詰めた逸品 byなごみの米屋
- ピーナツ王子―軽い揚げおかきで落花生のカリっとした食感がアクセント、塩気も薄すぎずちょうどよく、落花生の甘みも感じられる逸品 byやます
- 豆らっか―クッキーの表面にたくさんの落花生を散りばめた千葉土産 byやます
マメ三昧にさせていただきました(笑)。当初そんなに豆好きがいるのか??と思いましたが、大好評であっという間になくなってしまいました。
本学会は天候にも恵まれて過去最多9,260名の参加者を集めることができました。これは日本眼科医療機器協会をはじめ眼科医療に携わるたくさんの方々のご協力のおかげです。この場を借りてみなさまに厚く御礼申し上げます。