眼医器協ニュースVol.108
学会を終えて
信州大学医学部眼科学教室
准教授 平野 隆雄
令和6年4月18日から21日まで、信州大学医学部眼科学教室が主管校を動めさせていただき、第128回日本眼科学会総会を東京国際フォーラムで開催させていただきました。学会総会長を当教室教授の村田敏規が務め、副総会長の長野県眼科医会会長の永田征士先生、プログラム委員長の北里大学眼科の庄司信行先生プログラム委員長のもと、事務局長として、総会の開催運営にあたらせていただきました。総会の開催に際しましては、プログラム委員会の諸先生方、日本眼科学会理事・評議員の先生方、日本眼科学会事務局の皆様には、学会の立案、プログラム構成、学会開催にいたるまで多大なご協力をいただきました。また、日本眼科医療機器協会の皆様には、器械展示をはじめとした手厚いご支援ときめ細やかなお心遣いを賜り、心より感謝申し上げます。
本総会は、東京国際フォーラムでの現地開催とライブ中継、オンデマンド配信というハイブリッド形式での開催となりました。参加登録者数は10,500人を超え、6,000人近い方々に現地でご参加いただきました。本総会のテーマは学会総会長の強い思いから「視力を尽くさぬ闘い」といたしました。会場では基礎研究から臨床的な研究まで様々な領域において一般演題と学術展示あわせて475演題の発表が行われ、まさに視力を尽くさぬための死力を尽くした闘い(議論)が繰り広げられました。また、総会の目玉である特別講演、招待講演、評議員指名講演では各演者の先生から最先端のお話がなされ、International Symposiumでは世界中のまさに売りだし中の先生方からの熱い講演、そして多彩なセミナー、シンポジウムでは常に進歩し続けるそれぞれの眼科領域の内容と日本眼科学会総会の名に恥じないバラエティーに富んだバランスの良いプログラムを作成していただきました。
器械展示会場は例年通り東京国際フォーラムのB2FホールEで、80社以上の皆様に展示を行っていただきました。器械展示を訪れた多くの先生方が手術器械や検査機器に関する様々な知見を存分に得られたことと思います。今年は器械展示会場の奥を学術展示の場所とし、それぞれの分野で時間をきめて発表といわゆるARVO形式での討論を対面で行っていただきました。木曜日の朝から学術展示の発表があったこともあり、いつもより多くの先生方が平日から器械展示会場にお越しになられたとお聞きし、よい試みであったと思います。ドリンクサービス・恒例のおもてなしコーナーでは長野県の銘菓を日替わりで用意していただき、開始すぐに終了となる人気ぶりでした。医局員におすすめの銘菓アンケートをとって上位を推薦させていただいた甲斐がありました。また、個人的にいつも気づいたらおもてなしコーナーが終了していることが不満でした。そこで今回は長野県のゆるキャラであるアルクマ(性別不詳とのことで“くん”や“さん”はつけて呼んではいけないそうです。)に、おもてなしコーナーが開催される時間に学会会場を歩いて開始をお知らせするようにいたしました。かつて全国ゆるキャラコンテストで1位になったこともある実力をいかんなく発揮し、多くの参加者の方々が一緒に写真を撮られて好評でした。
最後となりましたが総会および併設器械展示を盛況のうちに終了できましたこと、ひとえにご出展いただきました各社および日本眼科医療機器協会の皆様のおかげです。主管校として、ご支援ご協力に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。