眼医器協ニュースVol.105
国内展示会報告
展示委員会 副委員長
村中 咲子
学 会 長 |
筑波大学 大鹿 哲郎 教授 |
学 会 場 | 東京国際フォーラム、JPタワー&コンファレンス |
展 示 会 場 | 東京国際フォーラム ホールE |
学会開催期間 |
【現地開催】2023年10月6日(金)~10月9日(月) |
展示開催期間 | 2023年10⽉6⽇(金)〜 10⽉8⽇(日) |
出 展 社 数 | 91社 687小間 |
学会登録者数 |
約11,600人(10/23時点)、 |
第77回日本臨床眼科学会の併設器械展示会が、10月6日(金)から3日間、東京国際フォーラムで開催されました。当学会はハイブリット形式で行われ、ライブ配信等で多数の講演が聴講できるため、現地参加者数は減るのではないか、展示会場への来場数はどの位になるのかと気を揉みましたが、それは杞憂でした。会期中、常に多くの医療関係者が展示会場に来場され、非常に賑わいのある展示会となりました。
学会のテーマは「Imagine the future ~想像の向こうへ~」というものでしたが、このテーマに合わせ、併設器械展示会も未来を想像できる取り組みを致しました。
見どころはテーマ展示の『眼科デジタル革命』です。匿名化データを管理してAI実装研究事業を行う「JOI Registry」や、JOI Registryと共に薬事承認及び製造販売に向けて活動を行なう「G-Date」をはじめとし、デジタル革命を体現している企業・大学・協会など13団体に展示いただきました。
テーマ展示『眼科デジタル革命』の場所は、メインの展示会場から離れたホールBの7階に位置しましたが、会場内には学術展示もあり、学術ポスターをご覧になる医療関係者が大勢いらして、こちらも賑わいを見せておりました。この会場には『ロボットステーション』が設けられ、学会場にお越しになれない方にもバーチャルに参加をしていただくことができました。モニター付きのロボットが動いて学術ポスターをリアルタイムで映し、リンクを開いた遠隔地の方々があたかもその場にいるかの様に閲覧できるという仕組みです。
また、携帯電話の充電ステーションが複数個所に置かれたことも特徴的でした。これらは、学会抄録集がデジタル化され、アプリで閲覧をすることに伴い設置されたものです。
今回の併設器械展示会は、学会のテーマである「Imagine the future」にふさわしい学会長の発案によるテーマ展示、抄録媒体の変更等でデジタルへの関わりが一気に進んだ印象がございました。
そして、コロナ禍以降に続いていた展示来場者数の減少傾向も、講演の最後に展示会場の案内がなされたり、学術展示や充電設備が展示会場に配置されたりすること等により断ち切られ、今後にも非常に希望が持てる展示会となりました。
最後になりましたが、出展社の皆様に於かれましては、展示運営にご協力を賜り大変ありがとうございました。ご意見・ご要望等、近日送付させていただくアンケートにてお聞かせいただけましたら幸いです。展示委員一同、併設器械展示会のミライを想像し、より良い展示会へと発展させられる様、尽力して参ります。