眼医器協ニュースVol.104
学会を終えて
東京大学医学部眼科学教室
准教授 本庄 恵
令和5年4月6日から9日まで、東京大学医学部眼科学教室が主管校を勤めさせていただき、第127回日本眼科学会総会を東京国際フォーラムで開催させていただきました。学会総会長を当教室教授の相原一が務め、東京都眼科医会会長の福田敏雅先生副総会長、国際医療福祉大学医学部眼科教授の臼井智彦プログラム委員長のもと、事務局長として、総会の開催運営にあたらせていただきました。総会の開催に際しましては、プログラム委員会の諸先生方、日本眼科学会理事・評議員の先生方、日本眼科学会事務局のか皆様には、学会の立案、プログラム構成、学会開催にいたるまで多大なご協力をいただきました。また、日本眼科医療機器協会の皆様には、器械展示をはじめとした手厚いご支援ときめ細やかなお心遣いを賜り、心より感謝申し上げます。
今回の日眼総会は、東京国際フォーラムでの現地開催とライブ中継、オンデマンド配信というハイブリッド開催の形式での開催となりました。COVID-19感染状況の収束もようやく先が見え始めるなか、総会参加登録者数は1万人を超え、5000人に近い先生方に現地でご参加いただきました。会場は久しぶりに熱気に包まれ、活発なディスカッションが展開され、かつての総会の活気が戻りはじめたことを強く実感しました。「みる」=視る、見る、観る、診る、看る、覧る、という6つのみるのコンセプトに沿って、各領域における日眼総会ならではの基礎研究から、臨床的な研究にいたるまで、一般演題と学術展示において458演題の報告がありました。また、特別講演や招待講演、評議員会指名講演 International Symposiumのほか、多彩なシンポジウム、セミナーが平行して行われ、常に進歩を続ける眼科の将来に役立つような、グローバルかつダイバーシティに富んだバランスの良いプログラムだったかと存じます。
器械展示会場は、東京国際会議場のB2FホールEで開催され、70社以上の器械展示がなされました。久しぶりの現地開催の先生も多く、新しい手術器械や検査機器のデモンストレーションやチュートリアルに、多くの先生方が集まっておられました。展示会場においては各ブースのスペース、そして通路が十分に確保され、密にならないよう工夫されていました。ドリンクサービス・恒例のおもてなしコーナーでは様々な銘菓を日替わりで用意していただき、午前午後ともすぐに終了になる好評ぶりでした。開放感のある居心地の良い空間となっており、セッションの合間に足を休め、研究・臨床の議論をかわしていました。器械展示を訪れた多くの先生方が機器や様々なデバイスに関する最新の知見を存分に得られたことと思います。総会および併設器械展示を盛況のうちに終了できましたこと、ひとえにご出展いただきました各社および日本眼科医療機器協会の皆様のおかげです。主管校として、ご支援ご協力に心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。