眼医器協ニュースVol.100
学会を終えて
大阪大学大学院医学系研究科
第126回日本眼科学会総会 総会長
西田幸二
令和4年4月14日~17日に大阪大学眼科学教室が主管校を務めさせていただき、第126回日本眼科学会総会が大阪国際会議場で開催されました。学会総会長を私西田幸二が務めさせていただき、大阪府眼科医会会長の佐堀彰彦副総会長、愛知医科大学眼科学講座教授の瓶井資弘プログラム委員長、大阪大学眼科学教室准教授の松下賢治事務局長とともに総会の開催運営に当たらせていただきました。開催に際しましては、プログラム委員会の諸先生方、日本眼科学会理事・評議員の皆様、日本眼科学会事務局の皆様には、多大なご協力を頂きました。また、日本眼科医療機器協会の皆様には、器械展示をはじめとした手厚いご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
器械展示会場は、大阪国際会議場の広いイベントホールで開催され、70社以上の器械展示がなされました。総会はハイブリッド開催ではありましたが、リアル開催を重視した開催形式の中、現地参加者が増加し参加者数は登録者総数8,287人で、現地参加者数は2,604人でした(5月6日現在)。その結果、コロナ禍が残るにもかかわらず、展示会場におられた先生方もとても多く、新しい手術器械や検査機器のチュートリアルやデモンストレーションもあり、かつての盛況を取り戻してきた感がありました。展示会場においては入口での検温チェック、手指消毒等の感染防止対策が徹底されました。また、ソーシャルディスタンスを確保するべく、各ブースのスペースは十分に確保され、出入り口に関しても、数か所からの入場を可能とし、入口と出口を分けて出入口の動線分離を行うなど、考え得る範囲の感染防止対策が講じられ、安心して見学できる環境が整えられました。また、器械・器具などの人の手に触れるものは小まめに消毒がなされました。機器のデモンストレーションでは一人終わる毎にしっかりと消毒がなされており、多くの先生方が新機種を体験され、最新機種や様々なデバイスに関する知見も十分に得られたことと思います。
ひとつ興味深い展示をご紹介させていただきますと、ブラインドサッカーの体験コーナーがありました。アイマスクをして完全に見えない状態の中、音とナビゲーターの合図だけでシュートするというもので、なかなか体験できる機会もないため面白そうに参加される先生もいらっしゃいました。視覚情報のない状態ではゴールも難しいのでは、と思いきや、見事ゴールを決めておられました。
恒例のおもてなしコーナーには、密にならないよう十分に感染対策が施されたスペースに、大阪ゆかりの銘菓が日替わりで用意され、午前午後とも即終了になるほどの大人気でした。感染症対策で設置されたアクリル板越しに、多くの先生方の間で研究・臨床の議論が活発に行われておりました。コロナ禍ではありましたが、こうして無事に日本眼科学会の併設器械展示を盛況のうちに終了できましたこと、ひとえにご出展いただきました各社および日本眼科医療機器協会の皆様のご尽力のおかげであり、心から感謝申し上げます。誠にありがとうございました。