鹿児島大学大学院医歯学総合研究科先進治療科学専攻感覚器病学講座眼科学分野
助教 寺崎 寛人
第75回日本臨床眼科学会を2021年10月28日(木)~31日(日)の4日間、福岡国際会議場、福岡サンパレス、マリンメッセ福岡を会場として開催いたしました。当初より、現地開催とWeb開催を組み合わせたハイブリッド形式での開催を前提に準備をしておりましたが、2021年前半には新型コロナウイルス感染症が猛威をふるっており、一時期は現地開催は難しいのではと諦めムードでした。しかしながら、開催1か月前から全国的にコロナ陽性患者数が減少し、結果的には現地への参加者が約2,000名、11月15日現在の参加登録者数が9,511名と非常に多くの皆様にご参加いただきました。会場となった福岡コンベンションセンターにおいても、現地開催でこれ程参加者が集った学会はコロナ禍になって初めてだったということでした。ご参加いただいた先生方は久しぶりのリアル臨眼を大いに楽しんでいただけたようで学会についてはお褒めの言葉を多くいただくことができました。これも日本眼科医療機器協会をはじめとする関係者の皆様方による格別なご支援によるもとと深く感謝申し上げます。
機器展示は臨床眼科の更なる発展を目的とした本学会において学会プログラムと共に本会の両輪をなす重要なイベントです。最新の医療機器、製剤が一堂に揃い、実際に触れることが出来る機会は滅多にないですし、最新の機器に関するセミナーや講演を聞いた参加者がその足で会場に向かうことが出来るのもリアル学会の醍醐味ではないかと思います。
今回の機械展示は、久しぶりの現地開催ということもあり多くの参加者が来場され、各社のブースを回られておりました。感染対策にご協力いただき、運営にご尽力いただきました日本眼科医療機器協会の方々、機器展示にご参加いただきました企業の方々に深くお礼申し上げます。
本学会のテーマは“社会における眼科”としました。これは、学会長である坂本泰二先生が本学会を通して、我々を含めた眼科関係者が本当に患者さんや社会の為に在るのか学会を通して改めて考えていただきたいという思いから生まれたものです。見通しが立ちにくいウィズコロナの時代においてこそ、我々は原点に返り社会、患者さんのためになる眼科医療を目指すべきであり、本学会がその点を再考いただく機会となれば幸甚に存じます。
本来であれば協会の皆様に直接お礼を申し上げるところではありますが、書面及びホームページ上にて学会開催のご報告とお礼を申し上げます。