眼医器協ニュースVol.92
何でも知っとコーナー
続 健市
前置き
思い起こせば15年間(平成12年9月~27年10月)、眼医器協ニュースに連載されていた『何でも知っとコーナー』がVol.76 -センテナリアン- で終了してから6年が経とうとしている...
この度、ひょんなことから続開してはとのお話を賜り、新しい認知症治療薬の登場を機に今しばらく脳の衰えを案ずることもなく執筆できそうなのでお引き受けさせていただくこととなりました。
白球を追って
7年前にアニメ映画『アナと雪の女王』が‘Let it go’レリゴーのフレーズで一世を風靡した。その時を彷彿させるかのように今度は日本発のアニメ映画『鬼滅の刃』が日本はもとより海外で好評を博している。週刊少年ジャンプに連載された漫画で単行本は23巻まである。その中の7-8巻、無限列車編が今回、劇場版となって公開された。コロナ禍にも関わらず興行収入や関連グッズ含むその経済効果は数千億円とも言われる。
『鬼殺隊』とあることから「桃太郎の鬼退治」の現代版かと思いきや、その壮大さと奥深さに驚かされます。数多くの名言が出てくるが鬼殺隊の柱の一人である煉獄杏寿郎が鬼との壮絶な戦いの末、死ぬ間際に炭治郎や伊之助に残した台詞...「己の弱さやふがいなさにどれだけうちのまされようと心を燃やせ歯を食いしばって前を向け」は胸に迫るものがある。 公式翻訳は“No matter how weak or unworthy you feel. Keep your heart burning, grit your teeth and move forward.”となっています。
手前味噌ながら恩師でもある吉田 寛先生(筆名:佐武 寛、神戸商科大学名誉教授、1927年生まれ)のエッセイ集「九十二歳の随想 -生命を考える-」(星雲社)に触発され2年前に人生訓を作成し、座右の詩とした。先生が半世紀前に作詞された神戸商科大学の卓球部部歌(1~5番)をアレンジさせてもらい、承諾も頂いた。
花咲き誇る丘の上 かけた青春 わが青春
白いボールの清らかさ ひろえ その足 とまるまで
勝利の道の果てしなき 泣くな なげくな 前をむけ
あつい涙のかれるまで 俺の生命のつづくまで
気付きませんか? 煉獄杏寿郎の感動的台詞と相通じるMy人生訓に...
令和3年6月(記)