眼医器協ニュースVol.91
国内展示会報告
展示委員会 委員
エイエムオー・ジャパン(株)
村中 咲子
総 会 長 |
関西医科大学眼科学教室 髙橋 寛二 教授 |
学 会 場 | 大阪国際会議場 |
展 示 会 場 | 同上 |
学会開催期間 |
【現地、ライブ配信】2021年4月8日(木)~4月11日(日) 【オンデマンド配信】2021年4月26日(月)~5月10日(月) |
展示開催期間 | 2021年4月8日(木)~4月10日(土) |
出 展 社 数 | 73社 638小間 |
学会登録者数 | 8,486人(リアル参加者 1,043名) |
第125回日本眼科学会総会は、新型コロナウイルス感染症の蔓延が懸念される中、感染予防対策を万全にして、現地開催とWeb開催のハイブリット方式で開催されました。参加者は予め新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA) をダウンロードすること、大阪国際会議場入館時に「健康状態申告書」の提出ならびに「大阪コロナ追跡システム」の登録をすること、また、自動検温機による体温チェックを受けることが必須とされました。
併設器械展示会場も、昨年12月に同じくハイブリット方式で開催された第59回日本網膜硝子体学会での感染予防対策と同様の対策を行い、更に新たな対策も加えました。
- ブース説明員の人数制限
- ブース説明員のマスク着用義務。フェイスシールド・手袋着用の推奨
- 展示器械の使用前後のアルコール消毒の推奨
- サンプル、ギミック、飲料等の配布禁止
- 出展者同士の不必要な会話の禁止
- おもてなしコーナーのドリンク提供は、マスク・手袋を着用し、飛沫拡散防止用アクリル板越しに受け渡し
- 休憩コーナーのテーブルに、飛沫拡散防止用アクリル板と除菌ボックスを設置。テーブルは定期的に消毒
この様な中で開催された併設器械展示会ですが、開催日2日目となる4月9日、出展説明員1名に新型コロナウイルスPCR検査陽性者が確認されました。該当者は、4月8日の入館後に体調不良となり即時帰宅、同日内科を受診し、病院からの指示により管轄保健所にてPCR検査を受けて陽性と判明致しました。これを受け、3Fの器械展示会場は9日13時半から閉鎖し、大阪国際会議場担当者及び当該企業が立会い、管轄保健所の担当者が3Fイベントホール及び付近エスカレーター・エレベーターの消毒を実施いたしました。翌日10日は保健所の許可を得て、総会長の確認を行い、定刻の8時半より再開を致しました。
尚、「大阪コロナ追跡システム」は、登録者200名以下では陽性者1名で通知がなされ、201名~1,000名は2名で通知がなされるシステムであるため、登録者が201名を超えている本件において通知はございませんでした。
出展社の皆様には、多大なご心配、ご不便をおかけしたことと存じます。
展示会最終日となる4月10日は、自主的に出展を見合わせる、又は、早めに切り上げることを希望された出展社様に対しては、ご意向を尊重させていただきました。
その後の感染拡大がなく最終日まで開催ができたことは幸いでございました。出展社の皆様が感染予防対策を徹底してくださいましたことに、厚く御礼申し上げます。
さて、今回の併設器械展示会は、3F、5F、12Fと3フロアに分かれておりましたため、全てのフロアに足をお運びいただける様、スタンプラリーを実施致しました。3Fで6社分、5Fで3社分、12Fで3社分のスタンプを集めると、大阪特産品と交換できるという試みです。展示のメインフロアとなる3F以外の集客を懸念しておりましたが、学会講演の聴講に行く導線上に展示会場が位置していたということもあり、展示ブースに立ち寄られる流れができているところも見受けられました。
次回以降の学会も、まだしばらく感染に配慮しながらの展示開催になることと存じます。感染予防対策をより強化するとともに、集客面の改善にも注力し、安全で効果的な展示会活動が行える様、展示委員会一同、引き続き尽力して参ります。