関西医科大学眼科学教室
准教授 永井由巳
令和3年4月8日から11日まで、関西医科大学眼科学教室が主管校を務めさせていただき第125回日本眼科学会総会を大阪国際会議場で開催させていただきました。学会総会長を当教室主任教授の髙橋寛二が務め、大阪府眼科医会会長の佐堀彰彦学会副総会長、福井大学医学部眼科学教室教授の稲谷 大プログラム委員長のもと、事務局長として総会の開催運営に当たらせていただきました。総会の開催に際しましては、プログラム委員会の諸先生方をはじめ、日本眼科学会理事・評議員の先生方、日本眼科学会事務局の方々には、学会の立案、プログラム構成、学会開催にいたるまで多々ご支援を賜りました。また、日本眼科医療機器協会の皆様には、最新の器械展示をはじめ開催に当たってはきめ細やかなお心遣いとご支援を賜り、深く感謝申し上げます。
今回の日眼総会は、昨年からのCOVID-19の影響のため初めてのハイブリッド開催となりました。昨年の第124回日眼総会(後藤 浩総会長)が緊急事態宣言下の開催であったためオンデマンド配信のみとなりましたので、会場での集会形式での開催は2年ぶりとなりました。大阪国際会議場での開催と会場からのライヴ中継、オンデマンド配信と初めての試みでした。会場での開催に当たって感染対策には力を入れましたが、日本眼科医療機器協会の方々には、会場が密にならないよう展示場を3か所に設置していただき各出展企業様のブース間のスペースや通路を広くとっていただいたり、参加者が1か所に集中せず分散するようにとスタンプラリーを企画していただいたりと、参加者が安心して展示会場で情報収集できるようご配慮いただきました。あらためて深謝申し上げます。
本学会のテーマは、教室のモットーである「知と実践」とさせていただきました。この学会において目まぐるしく進歩する眼科医療における最先端の基礎研究から臨床に即した臨床研究まで幅広い「知識」をより多く得ていただき、その知識を多くの患者のために臨床の現場で「実践」していただきたいという思いをこめています。この観点から各領域における日眼総会ならではの基礎研究から臨床的な研究や報告の演題が一般演題と学術展示において388演題ありました。また、今後大きく進展し我々に関わってくることになるであろう人工知能(AI)についての特別講演や、網膜、角膜の分野における診断・治療の低侵襲化についての評議員会指名講演もありました。これらの診断・治療の進歩は、高性能な眼科医療機器の支えなくては成り立たないものです。日本眼科医療機器協会の会員各社様にはこれからも眼科医療を支えていただく医療機器の進歩にご尽力いただき、ともに患者に有益な診療を行える環境づくりができたらと思います。
再々になりますが、日本眼科医療機器協会および会員各社様には学会開催前の準備段階から会期中まで、COVID-19による厳しい状況の中で学会成功のためにご尽力いただきました。会期中にお一人陽性の方が出る事態もありましたが、早々にご対応いただき感染拡大なく無事に学会プログラムを予定どおり終えることができました。主管校としてご支援、ご協力に深く感謝申し上げます。ありがとうございました。